ほっこりエピソード応募作品
最優秀賞
見習い料理番と小さな助手
あんころもちたろう(野々市市)
妻が2人目出産のために入院し、息子とふたりきりの生活になった。
慣れない家事や育児にてんやわんやな5日間。特に料理には難儀した。レシピ本を見ながらチャレンジしてみたが、夕食を作るのにかかった時間、まさかの4時間半!!早めに始めてよかった…。
それから2ヶ月近く経った今、毎日の朝食と休日の昼食作りは私の担当になり、それなりに手際よく作れるようになった。息子や妻が美味しいとたくさん食べてくれるのはとても嬉しい。特に筑前煮とだし巻き卵が好評だ。
息子との時間の過ごし方も変わり、一緒にキッチンに立つことが増えた。たくさん話をしながらはりきって卵を割ってくれる。いつまで一緒にやってくれるかは分からないが、この貴重な時間をこれからも大切にしていきたい。
優秀賞
ぬいぐるみのお洋服
かなつむママ(小松市)
パパは少しずつ家事・育児を手伝ってくれています。料理やゴミ出し、子どもの送迎はできるようになりました。ある日、私が残業で帰宅すると「洗濯しておいたから!」とニコニコ笑顔のパパ。エッ?と思って、慌てて乾燥機の中を覗くと…小さく縮んだパパのニットが。「だから乾燥機に全部入れたらダメだって!!」「知らなかったごめーん」。ママがプンプンしている横で、長男が「ぬいぐるみの洋服になったね」と、喧嘩の仲裁です。それから我が家のリビングにはパパのニットを着たクマさん。そして3歳の次男はパパが不在の時には、「パパの匂いがする!」と大喜びでぬいぐるみを抱えています…。
新しい朝
家族大好き(加賀市)
育児・家事シェアシートを記載して、改めて妻の負担の多さを痛感しました。
そこで家事負担シェアの第一歩として、休日の朝ご飯にチャレンジ!!
朝食を作り終えると、「ドン、ドン、ドン、ドン」と娘(3歳)が2階から下りてくる大きな足音が聞こえてきました。いつもの私なら娘に揺すり起こされるところですが、本日は心持ち穏やかに1階で待ち構えていました。
娘が扉を開け、笑顔で「バァ!!!ビックリした?」と言ってきました。
早朝からのテンションの高さに驚きながらも私は自然と笑顔が溢れ出していました。 少し早起きするだけで家族全員が笑顔になる、そんな最高の一日がスタートしました。
保育園のお迎え
はるまき(金沢市)
コロナ禍でも変わらず仕事が忙しく、連日帰るのが遅くなり中々息子と一緒にいられる時間がない中、息子の願いは保育園のお迎えにパパに来て欲しいとの事、どーしても叶えてあげたくなんとか仕事を調整し休みを貰い、その日は朝から買い物に行き夜ご飯の準備を、お昼寝が終わる時間帯を目掛けいつもママが迎えに行くよりも早くお迎えにいきました、保育園の先生に呼ばれ、階段から降りてくると踊り場でパパと気付き手を振ると満面の笑みと保育園中に響き渡るおーきな声で「パパっーーーー!」っと持ち帰りの荷物すらも放棄して走り、保育園玄関でぎゅーっと抱き合いました。その夜パパが作ったカレーを食べ一緒にお風呂に入り大好きなポケモンゴッコをして眠りにつくまで離れる事はありませんでした。それからママがお迎えに行くとパパが良いと言われるのはちょっと先の話、、、。
佳作
ありがとう
さっさ(金沢市)
今年の1月に娘が産まれました。
妻は育児のため仕事を休み、夫の私は仕事を続けながら育児にできるだけ参画する。そう考えながら2人での子育てに努めてきました。
しかしそうした生活の中、気付かされたことがあります。
例えば夫の私が哺乳瓶を洗ったりオムツを替えたり食器を片付けたりすると、その度に妻は私に「ありがとう」と感謝の言葉をかけてくれます。
しかし妻が全く同じことをする時、私から妻に感謝の言葉をかけることは数えるほどしかない。
そのことに気づいた時、自分が恥ずかしくなりました。2人の感謝の言葉の数の違いは、私が心のどこかで、妻がやるのが当たり前で夫がやるのは特別なのだと思っていた証なのでしょうね。
それに気づいてから、妻には感謝の言葉をきちんと伝えるよう心がけています。おかげさまで妻の笑顔も増えましたし、「ありがとう」の言葉を交わすパパとママを見守る娘の笑顔も、心なしか増えたような気がしています。
坊っちゃんレベル
にっしん(金沢市)
実家暮らしが長く、家事は何一つしてこなかった。
だから結婚したては、妻にお坊ちゃんやら、激甘漬けやら、色々言われてカチンときていた。
けど言い返せない。電子レンジの使い方も、お風呂の入れ方も、服のたたみ方すら上手に出来なかったのだから。
そんなある日、妻が米の研ぎ方を教えてきた。自分でしてみると、突然「(チャンチャカチャンチャン、チャ~ン(ゲームでレベルが上がるときの効果音)、夫は家事レベルが1上がった!」と言ってきた。
不意打ちでそれが妙にツボにはまった。妻もそれ以来、何か自分が家事を教わる度に言うようになり、単純だがレベルが上がっていくことと同時に妻から認めてもらえてるようにも感じ、嬉しくなった。
今ではトイレやお風呂掃除、洗濯、皿洗いは自分。掌で転がされた感もあるが、転がされて良かったと感じている。教わって、「へぇ~!へぇ~!面白い」と思えることもあった。
子どもが出来て、妻はもう前のように、自分にゲームのような「レベルが上がった」とは言わなくなったが、妻の横に立っても大丈夫な剣士レベルになっていたらと思う。
パパの取扱説明書
元さんの妻(金沢市)
妻の私が3人の子育てと家事に追われてげんなりした顔をしていると、そっと声をかけて助けてくれるパパ。そんなパパは我が家のヒーロー!休日になると、たまにヒーローが焼きそばを作ってくれる。そんな時は3人の子と妻の私がキッチン周りでギャーギャーとヒーローの側で調理を応援(邪魔)し、食べる時はみんなで「おいしいよ!最高!絶対また作って!」とヒーローへの感謝を込めて褒め褒めシャワーを注ぐ。そして家族から愛情一杯の褒め褒めシャワーを浴びた我が家のヒーローはぐんぐんとレベルを上げていき、今では毎日洗濯までしてくれるスーパーヒーローになった。パパ、いつもありがとう。あなたに出会えて本当によかった。生まれかわっても妻に選んでもらえますように。妻がダメなら、パパの子供になれますように…毎日星に願おうと思う。
初めての沐浴でのハプニング
KP(白山市)
初めての子どもが産まれるのでワクワクして育休を取りました。育休を取ったのはいいものの何をしていいか分からず、いつもママの見様見真似でなんとか家事ができるようになりました。
そして、今日初めての沐浴を任され緊張に手を震わせながら沐浴をしました。子どもにも不安が伝わったのかとっても泣かれながらの沐浴となりました。
沐浴が終わって身体を拭いている時にママにオシッコやウンチ出やすいから気をつけてねーと言われた直後ウンチが出てお尻を拭き直すこととなりました。そのあと、服を着せた時にもブーと音がなり、2人で笑いながらまたお尻を洗うこととなりました。ママは本当に子どもの事をわかっているなーと思いました。
妻がいない休日
5人家族の父(野々市市)
私は朝出勤時間が早く、帰宅時間が遅いため平日に家族と触れ合える時間があまりありません。3人の子供達は妻になつき、なにかあると「ママー!」と言っています。とある休日、妻が仕事のため子供達3人と1日過ごしました。三男は朝からママがいないと泣き、長男と次男は家の中を遊具でぐちゃぐちゃに。その対応をしているとあっという間にお昼ご飯の時間。なんとか食事を済ませ昼からはスーパーへ買い出しに。色々買わなければならないのにお菓子コーナーから離れない子供達。かと思ったら鬼ごっこが始まりてんやわんや。帰宅後疲れて座っていると三男がひょこんと膝の上に乗ってきました。なかなかうまくいかない1日でしたがこれだけで幸せを感じることができました。
妻が帰宅後「今日どうやった?」
私「大変やった」
いつも家事、育児、仕事をこなしている妻の偉大さを再確認できました。
私「いつもありがとう」
妻「そやろ!もうちょっと家のこと手伝ってよね!」
はい。としか返せませんでした。