お姉ちゃんのやさしい塩むすび
2人目が生まれて4ヶ月が経った。お姉ちゃんとは5歳離れていて、初めは可愛がっていたけれど、ヤキモチが日に日に強くなる。急な赤ちゃん返りや理不尽なワガママで親を困らせる。在宅勤務もあって、赤ちゃんのお世話には余裕が出ていたが、お姉ちゃんには手を焼いていた。ある日、夫婦で食中毒になった。恐らく焼肉屋の炙りレバーが原因である。体調が悪い中、ギリギリの状態で家事と育児をしていた。翌日、お姉ちゃんは早起きして、なんと炊飯器から塩むすびを一所懸命作っていた。サランラップをお茶碗に敷いてから、塩を適量ふっていた。形は歪だけれど、味はとても美味しく、妻は泣きながら頬張っていた。私が休日たまに作る塩むすびを真似したのだろう。それから、お姉ちゃんは赤ちゃんのお世話や料理のお手伝いと日に日に良い子になりました。些細なきっかけで急成長した子どもに、驚きと嬉しさでいっぱいです。